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【うたプリ】HAYATOと音也とトキヤのお話など【ホモ注意】

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*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

今回アップしたお話は、セブンデイズでも花のみぞ知るでもなく……
うたプリです。
なぜいきなり書いた!?とお思いでしょうが、私にもよくわかりません……(´゚∀゚`;)
いえ、うたプリ自体はゲームの発売当初からプレイしており、好きなんです。なんですが、ある日突然音也とトキヤっていいなあ(BL的な目線で)と気になりだしてしまい、そうなると、もうお分かりですよね。腐女子は一旦火がついたもんならあっという間に燃……萌えあがりますからね。

で、私もひねくれておりますので単なる音トキでは満足出来なかったのです。
ここにHAYATO様を混ぜ込んだらもっと面白くなるのではないか……?と。

……てなわけでお得意の超妄想・捏造です。書き終えてみれば、ハヤ音のような、トキ音のような……(汗)

音也はトキヤとHAYATOが同一人物だと知っており
さらにトキヤとHAYATOは別人格というトンデモ設定です。

ご了承頂けて、且つ興味がある方は【続きを読む】からどうぞ〜。






「おーはやっほ〜!」
「ぐえっ」

ボイストレーニングとテストレコーディングを終えて、俺が部屋に戻ってきたのは午前1時。
シャワーを浴びる前に、ちょっとだけ。ちょっとだけ横になろうと思っただけなのに、どうやらそのまま眠りに落ちてしまっていたようだ。
五分も経っていないとは思うけど、体全体に襲いかかった謎の圧迫感のおかげで一気に目が覚めた。

「……起きてください。起きなさい音也。制服が皺になってしまいますよ」

隣のベッドで寝息をたてていたはずのトキヤが、いつの間にか俺に馬乗りになっていた。

「ちょ……、痛い! 苦しいってば、降り……降りてよトキ……、じゃない、ハヤト!」
「はい? 何を寝呆けているのです音也。HAYATOではありません。ほら、よく見て下さい。私は一ノ瀬トキヤです」

ぐっ、と鼻先が触れそうなくらいの距離まで顔を近づけられ、俺は思わずひるむ。

「ね、ねぼけてるのはそっちのほうだろっ! こんなふざけたこと、ハヤト以外に誰がやるんだよっ。ってゆーか、さっき思いっきり『おはやっほー☆』とか言ってたじゃん!」
「……ちぇ、ばれた☆」
「…………」

俺のルームメイトである一ノ瀬トキヤのもうひとつの顔が、あの超人気アイドルとして活躍中のHAYATOだと知ったのは、つい最近のこと。
そう、ふたりは同一人物。
……という言い方も、実はちょっと違う。

■■■■☆■■■■

俺が用意したカフェオレに、はちみつをたっぷりと流し込んで、彼は満足そうに微笑んだ。ソファに座ってくつろいでいるこの男は、紛れもなく『HAYATO』だ。トキヤはブラックコーヒーしか飲まない。

「ねえハヤト、それ飲んだら寝なよ。いくら人格が違うとは言っても、その身体はトキヤのものなんだからね。ハヤトが起きてたらトキヤだって寝不足になっちゃうんだよ」
「ええー? 音也のケチ」
「えー、じゃない。第一こんな夜中に糖分たっぷりのカフェオレなんて、トキヤが知ったら卒倒するよ。あいつ甘いもの好きじゃないはずだし、夜7時以降は水しか飲まない、って決めてるらしいんだから」
「でも音也、この前僕にカレーライスご馳走してくれたよね? あれって10時過ぎてたはずだけど」
「それは! ハヤトが『音也のカレー食べさせてくれなきゃ一生トキヤと代わってやんないー』って、脅したからだろ! おかげで次の日トキヤに、『胸焼けがするのですが、夕べ私が眠っている間、ハヤトになにか食べさせませんでしたか?』って詰め寄られて大変だったんだぞ」
「あははは、嘘に決まってるじゃない。この身体の主導権を握っているのは、僕じゃなくてトキヤだよ? そんな権限、僕にはないんだから」



『……え?』
『同室である以上、音也にはいずれ話しておかなければと思っていました。……私と、……HAYATOが双子の兄弟ではなく同一人物である、ということは、すでに知っているでしょう。ですが、それだけではありません。私たちは、同じ肉体を共有しているだけに過ぎない……。全くの、別人格なんです』
『それって……、身体は同じだけど、心は違う……、そういうこと?』

『ええ。いわゆる……、二重人格と言ったところでしょうか』



「音也ってー、実は口が堅いんだね。意外だった」
「は、はあ?」
「僕とトキヤのこと、誰にも話してないでしょ」
「当たり前だよ! 誰にも、言うわけない。俺とトキヤ、2人だけの秘密なんだから。お墓の中まで持っていくよ」

ハヤトが使ったトキヤのマグカップを片づけながら、俺は憤慨した。トキヤは俺を信用して、こんなに重大なことを打ち明けてくれたんだから。
俺の剣幕をきょとんとした顔で見つめていたハヤトが、ぷぷっと吹き出した。

「な、なんだよ」
「2人だけ、ねえ。学園長はもちろん、日向せんせーも林檎ちゃんも知ってるんだにゃあ。これが」
「とっ……、友達の中では、きっと俺だけだろっ」
「友達? トキヤに? あいつに友達なんか、いないよ」
「そんっ……、」
「音也以外には、ね」
「へっ……」
「うーん、ちょっと違うかな。友達っていうか、ライバル?」

ハヤトはトキヤが時折見せる、眉間にしわを寄せた表情をつくってみせた。

「ライバル、か。……なんかいいな。それって。早乙女学園で学ぶ以上、アイドルを目指す俺たちは仲間である以前に好敵手なんだ。トキヤは俺のこと、対等だと認めてくれてる、ってことだよね。嬉しい」
「……音也は、トキヤのこと好き?」
「? うん。好きだよ。トキヤって俺の質問になんでも答えてくれるし、頼れるし、クールで無愛想に見えるけど実は優しいし、すっげーいいヤツだもんな」
「……ふぅーん、そっか」

ハヤトの声のトーンが、少しだけ下がった。……俺、なんか変なこと言ったかな。

「なに? どうかした? ハヤト」
「音也、さっきからトキヤのことばっか話してさ。つまんない」
「お、おまえから話を振ってきたくせに……って、やっば! もう2時半じゃん! 明日も早いんだったー! シャワーは朝でいいや……もう寝ないとっ」
「ちょっと待ってよ音也。この前の続きしようよ。僕まだ神経衰弱で1回も音也に勝ってないんだから」
「だめっ!」
「1戦だけ!」
「駄目だってば。また今度!」
「……今度って、いつ」
「そんなの、わかんないけど……」
「音也そればっかり。僕だって暇じゃないんだよ。明日は祝日なのに、朝からMフェスの収録があるし、そのあとは雑誌のインタビューが5社分詰まってるし、夜はトキヤがスタジオでレコーディングするって言うから、表に出てこれないし……」
「別に、無理して出てくる必要なんてないじゃん。おまえは『HAYATO』だろ。どーして仕事のとき以外も、しょっちゅう俺の前に出てくるの。疲れてるなら……」
「……会いたいから」
「へ?」
「音也に、会いたいからだにゃあ〜☆」
「……、え、わっ?」

ハヤトがいきなり、俺に抱きついてきた。

「待っ……、ハヤト!? ちょっと、こらっ! 離れてよっ」
「スキンシップ、スキンシップ」
「い、意味わかんないっ……」

身体は俺より少し大きいのに、なんだか子供にしがみつかれているような気分になる。……トキヤは絶対に、こんなことしない。至近距離で感じる吐息に、どうしてだろう……、胸がドキドキして、落ち着かない。
トキヤの身体で、トキヤの顔で……。俺にそんなこと、しないでよ。

「音也、さっき『私』のこと……、好き、って言ってたよね」
「う……、うん?」
「ただの、友達として、ですか」

あれ? なんか、口調が……。

「そ、そうだよ。それ以外に何が……」
「『ただの友達』に抱きしめられてるだけなのに、音也の心臓は、どうしてこんなにも激しく高鳴っているのでしょうね……?」
「……っ!」

低くかすれた、柔らかな声が、頭の中に響く。
トキヤの声って、こんなに心地よいものだったっけ……。

「……私も、好きですよ。音也のこと。こんな風に、キスしたい、って思うくらいに」
「え、え、え? わ、ちょ……」

柔らかな感触が、頬に軽く押しつけられた。
い、今のって……。

「…………」
「…………、……? ハヤト?」

急に黙り込んでしまったハヤトを不審に思い、顔をのぞき込むと、そこには恐ろしいほどに険しい表情で俺を睨む人物がいた。

「ひっ」
「…………失礼ですね。妙な奇声を上げないで下さい、音也」
「あれ、えっと……ひょっとして、トキヤ?」
「ひょっとしなくても、そうです。何の冗談ですかこの状況は。なぜ私と音也が抱き合っているのか説明して下さい」
「こ、これは……」
「……いえ、おおよその見当はついています。私が眠っている間に、どうせまたハヤトが悪ふざけをしたのでしょう。全く……あの奔放ぶりには困ったものです」

すみません、とトキヤはため息をついて、俺からパッと身を離した。あいかわらず心臓はドキドキうるさかった。な、なんだろうこれ。トキヤが離れてくれて、ほっとしたような……、残念なような。それに、さっきのキ、キス……。

「音也」
「は、はいっ!?」

ベッドに横になろうとしていたトキヤが、俺を振り返った。

「先ほど私は……、……いえ、ハヤトは、何かおかしなことを口にしてはいませんでしたか?」
「な、何かって?」
「意識が浮上する直前でした。『会いたい』『好き』『ただの友達』という断片的な単語と共に、……なんというか……うまく言えませんが、何かを愛おしむような気持ちが、溢れてきたんです。それがハヤトの意識なのか、私の意識だったのか……」
「えっ!? えっと……あ、ああ! そうそう、歌詞……今やってる課題の、ラブソングの歌詞をさ、ハヤトと一緒に考えてて! 締め切りが今日なんだよ……ね」
「……ハヤトが、あなたにレクチャーを?」
「う、うん……」

トキヤが怪訝な顔をした。
いつもトキヤに無理言って作詞の極意なんかを教えてもらってるけど、ハヤトにお願いすることなんてないもんな。
さすがに苦しい言い訳だったかも。でも俺にだって、さっき起こったことが、何だったのか……よくわかんないんだよ……!

「……それで、完成したのですか? 歌詞は」
「へっ? いや、まだだけど」

ってゆーか、そんな課題出てないし……。

「ふっ、そんなことだろうと思いました。音也。紙とペンを」
「はい?」
「締め切りは今日なのでしょう? そろそろ夜が明けます。間に合いませんよ」
「え、で、でも、トキヤ……寝なくていいの」
「どうせ朝から活動するのは『HAYATO』です。寝不足を極めたところで、私にかかる負担はせいぜい3割といったところでしょう」
「ト、トキヤ。なんか怒ってる?」
「……怒っているのではありません。悔しいだけです。これは、私の役割だと思っていましたから」
「役割って?」
「……いいえ、ひとりごとです。それよりも、さあ課題を仕上げますよ!」
「はっ……、はい……」

……そうして俺は、あるはずのない課題を、なぜか満足げなトキヤのスパルタ指導の元、書き上げる羽目になったのだった……。


To Be Continued?


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PURSLANE(パースレイン)というサークル名でたまにイベントに出ることもあります。
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